アシアナ航空機飛行中に非常用ドアを開けた男、「息苦しくて早く降りたかった」

ドアが開いたまま着陸したA321便(写真:AP/アフロ)

26日、済州島から大邱国際空港へ向かっていたアシアナ航空A321便の機内で、33歳の男が非常用ドアを開けた。機内には、乗務員と乗客194人の計200人が搭乗していたという。

CNNによると当時、同機は着陸2分前で、高度700フィート(約213メートル)まで降下していた。非常口近くに座っていた男が突然立ち上がってドアを開け放ち、機内に暴風が吹き込むと共に大きな爆発音のような音が響いたという。機内は陸上競技大会に参加するために搭乗していた子どもたちの悲鳴と泣き声に包まれたと韓国KBSは伝えている。

飛行機はドアを開けたまま着陸。パニックによる過呼吸で乗客12人が入院したが、幸い犠牲者は出なかった。

男は聴取で「最近失業して大きなストレスを抱えていた」「息苦しさを感じて早く降りたかったからドアを開けた」などと話していると聯合ニュースは伝えている。

アシアナ航空はこの事件を受け、一部の非常口座席の販売を停止。また、聯合ニュースによると、大邱警察庁はドアを開けようとした男を着陸直後に逮捕し、現在も取り調べているという。

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