震災の教訓をインドネシアへ 釜石の有志、現地に防災支援

アチェ州を訪問し、防災のノウハウを伝える川崎杏樹さん

 東日本大震災の教訓をインドネシアへ―。釜石市の有志は28日、2004年のスマトラ沖地震で被災したアチェ州の地域防災の取り組みを支援するため、現地へ向け出発した。発生から20年近くがたち住民の意識低下が進む中、次なる災害で命を守るための教えを直接届ける。

 同市で防災を通じた交流人口拡大に取り組む根浜MIND(マインド、岩崎昭子代表理事)や「いのちをつなぐ未来館」の語り部川崎杏樹さん(26)ら5人が訪問する。

 国際協力機構(JICA)草の根技術協力事業のプロジェクトで、6月4日まで滞在。バンダアチェ市の中学校や行政、津波博物館の職員らを集め、地域住民が主体となる防災推進についてワークショップを開く。 

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