姫セン入園割引券、1割引きを「無料」と誤記 姫路市 20年度配布分、施設側に差額20万円支払いへ

姫路市役所=姫路市安田4

 兵庫県姫路市は29日、「姫路ふるさと大使」らに贈った姫路セントラルパーク(同市豊富町)の入園割引券で、本来は1割引きと表記するところを誤って無料としていたと明らかにした。2020年度の配布分で、市は利用された差額分約20万3千円を同パークに支払う。

 市観光課によると、パークの割引券は、市の魅力を発信するふるさと大使や姫路検定の合格者へ姫路城の入城券などとともに配布。誤った割引券は723枚贈ったという。

 同パークの入園料は時期によって変わるが、平日は中学生以上3600円が基本。割引は以前から1割と決め、割引分は同パークが負担していた。

 同課の当時の担当職員が誤って、無料券として印刷を発注。21年3月にパークの指摘を受けてミスが発覚したが、有効期限の23年3月末までに63人が無料で利用したという。

 市は6月2日開会の市議会定例会に、支払額の専決処分を報告する。 (田中宏樹)

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