茨城・つくばの桜川でハクレン大量死

桜川で死んだハクレンを片付ける業者=土浦市下高津

茨城県つくば市の桜川で、中国原産の外来魚ハクレンが大量死していたことが29日、分かった。同市から土浦市までの流域約10キロに数千匹の死骸が浮いているとみられ、県土浦土木事務所が回収作業を進めている。

同事務所は25日、桜川でハクレンの死骸が浮いているのを確認。水位を制御する田土部(つくば市玉取)付近に死骸が多かったことから、下流となる同市栗原と同県土浦市田土部に架かる桜川橋付近にオイルフェンスを設置した。29日には、さらに下流の同市下高津などで回収を続けている。

大量死の要因について、同事務所は、堰を閉じたことで下流の水量が一時的に下がったことを挙げ、「水量減による窒息死と推量している」としている。

桜川漁協の鈴木清次組合長は「死んだハクレンで真っ白だった。こんなことは初めてだ」と話した。

土浦橋下の桜川で、死んだハクレンを片付ける業者=土浦橋

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