横浜DeNAは交流戦前最後の試合で、連敗を4で止めた。今季は19年ぶりに4月を単独首位通過。7連勝に加え、4連勝が3度あった一方、連敗も4、6、4と長引くケースが目立った。三浦監督は「連敗が止まって連勝してまた連敗。どこかで歯止めを利かせないといけない」と表情を引き締めて交流戦に向かう。
開幕直後に2度あった4連勝は、全て先発投手に勝ち星が付いたのが特徴的だ。防御率は昨季の交流戦前の4.26と比べ、3.59と改善。ストライク先行でリズムをつくり、野手陣の援護をうまく引き出していると言えそうだ。
東が4勝、平良が3勝と復活した2人の存在が、先発枠争いを激化。直近2試合で大崩れしていたバウアーも27日の中日戦(バンテリンドーム)を6回2失点と好投した。今後は中3日を希望するサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)右腕を含め、先発ローテーションをどう組むかもポイントになりそうだ。
チーム打率はセ・リーグトップの2割6分3厘。開幕から長く4割をキープしていた宮崎をはじめ、10年目にブレークした関根、夏男の桑原も3割と頼もしい。
三浦監督は「チーム全体が絶好調というわけではないが、キャンプでやってきたことができつつある。ミスもあるので、日頃からコーチと取り組んでもらっている」。勝負どころでのバント失敗やエラーなど、小さなほころびをなくしたい。
30日、敵地の楽天戦を皮切りに交流戦がスタート。就任1年目は3位、2年目の昨季は6位とまずまずの成績を残してきた指揮官は「まだエンジンがかかっていない選手が何人かいる。かかってきたところで、本当の勢いは出る。そのために準備している」。チームをけん引する新たな顔にも注目だ。