天変地異に備えるべし! 富山県内有志が「防災武将隊」結成

防災グッズを紹介する佐々成政(右)と前田利長に扮した武将隊=山町ヴァレー

 防災士の認証を受けた富山県内の有志が「防災武将隊」を結成し、県民に防災意識の向上を呼びかける活動に乗り出した。富山ゆかりの戦国武将、佐々成政と高岡開町の祖で加賀藩2代藩主の前田利長に扮(ふん)し、楽しみながら防災について学べるイベントなどを企画する。29日は高岡市の山町ヴァレーで成政と利長の「同盟締結式」が開かれた。

 地元の歴史に親しみながら、防災への理解を深めてもらおうと、富山市の会社員、按田義久さんらが今年3月に結成。かつて敵対関係にあった成政と利長が、現代では富山を守るために同盟を結んだという設定で活動する。避難所の体験会や防災クイズ大会などの開催を検討している。

 同盟締結式では、2人が協力を約束する文書に署名。緊急簡易ブランケットや非常食などをPRし、「天変地異への意識が低い。しかと意識を高め、民を守ってゆかねばならぬ」と口上を述べた。

同盟を締結し、握手を交わす成政役と利長役の男性
口上を述べ、ポーズを決める2人

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