日比野菜緒、最終セットでリード奪うも粘り切れず惜敗。同大会2年ぶりの初戦突破ならず[全仏オープン]

日比野菜緒、ラッキールーザーで本戦入りもチャンス生かせずフルセットで敗戦

現地5月29日、全仏オープン女子シングルス1回戦が行われ、ラッキールーザーで本戦入りを果たした日比野菜緒(ブラス/世界ランク113位)は、アンナ・レナ・フリードサム(ドイツ/同91位)と対戦。3-6、6-3、4-6のフルセットで敗れ、初戦突破とはならなかった。

昨季、日比野は白星を重ねることができず、一時は264位までランキングを落としていたものの、再びランキングを上げて今大会の予選に出場。予選決勝で敗れたが、欠場者が出たため昨年の全豪オープン以来となるグランドスラム本戦入りを果たした。

初戦の相手は、自己最高ランキングで45位を記録しているフリードサム。試合は序盤から日比野が粘り強く戦ってチャンスを握るも、強打と小技が光るフリードサムからあと1本が奪えない。第8ゲームでブレークを許し、3-6でセットを失う。

それでもプレーは悪くない日比野。第2セットはリードを守り切れず追いつかれる場面もあったが、徐々に疲れが見えてきたフリードサムに対してミスのないプレーで6-3と、セットを奪い返す。

流れは日比野にあり、最終セットの立ち上がりから2度のブレークで3-0とする。だが、フリードサムも粘りのテニスを見せ、互いにブレークポイントを握る展開に。日比野はピンチで守り切れず、3度のブレークを許して2時間30分のロングマッチの末に敗れた。

同大会、過去4度の本戦で2度の2回戦進出を果たしていた日比野は、2年ぶりの初戦突破とはならなかった。

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