金融トラブル回避へ知識得て 佐賀財務事務所、放送大学で講義

投資詐欺の対応策などについて意見を出し合う学生=佐賀市のアバンセ

 佐賀財務事務所は27日、放送大学佐賀学習センターの面接授業で、金融トラブルに遭わないための知識を身に付けてもらう講義を行った。佐賀市のアバンセで、20~70代の学生15人がグループワークで投資詐欺被害の原因や対応策について意見を出し合い、理解を深めた。

 学生らは、大学生が投資のノウハウが入ったUSBメモリーを80万円で購入した被害事例の動画を視聴。班ごとに話し合い、「先輩からの紹介を信用した」「友達を紹介すると報酬をもらえるという、うまい話はない」と原因などを分析した。対応策では「即決せず親などに相談する」「子どものころからの金融や投資、詐欺に遭わない教育が必要」と発表した。

 同事務所の礒谷智志総務課企画係長は、おかしいと思ったら消費生活センターなどに相談するよう伝え、「学んだ知識を生かし、周りで悩んでいる人がいたらアドバイスを」と呼びかけた。

 講義は、金融リテラシーをテーマにした同センターの科目の一コマ。学生は資産形成やキャッシュレス決済などについても学んだ。(北島郁男)

 

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