見逃さないで!『この人苦手かも…』犬がそう感じている時の仕草や行動4選

1.目線を逸らさない

何だかわんこからジーッと熱い視線を感じる…。そんなときありませんか?「そんなに見つめるなんて自分のことをすごく好きなのかな?」と喜んでしまいそうですが、ちょっと待って。

もちろん好きだからこそ相手の一挙手一投足を見逃したくなくて見つめている、という場合もありますが、実は逆の理由のこともあります。つまりは「こいつは何をするかわからないから、ずっと見ていないと危険だ」と見張られているわけです。

また、野生界では相手の目をジッと見つめるのは攻撃行動の一歩手前、すなわち攻撃対象としてロックオンしている状態でもあります。途中で目を逸らす場合には敵意がないことを意味しますが、ずっと目を逸らさない場合は警戒されていると考えられます。

2.逃げ回る

あまりにわかりやすいサインではありますが、相手から逃げ回る姿を見た途端にどこかに隠れてしまうというのも、その人に苦手意識を持っているときの行動です。

この場合、単に「何となくいけすかない」というレベルではなく、過去に追いかけ回された、危害を加えられたなど、相手に対して何らかのトラウマを抱いているケースが多いでしょう。

あるいはその人が過去に危害を与えた本人でなくても、トラウマを抱えている相手に似ていたり、同じ性別であったり、そういった類似点を感じ取って必要以上に警戒してしまう場合もあります。

3.威嚇する

同様にわかりやすい行動が「威嚇」です。歯を剥き出して低い声で唸ったり、背を屈めて低い位置でしっぽを振ったりといった仕草が見られたら、威嚇されていると捉えて注意する必要があります。

威嚇はつまり「それ以上近づいたり、おかしな動きをしたら攻撃するぞ」というわんこからの最終通告でもあります。むやみに近づくと、場合によっては咬傷事故に発展する可能性もゼロではありません。

4.ストレスサインを出す

逃げ回ったり威嚇するほどの苦手度ではないけれど、何となく一緒にいると苦痛…というときに見られるのがストレスサイン、すなわち「カーミングシグナル」です。

カーミングシグナルとは、わんこが不安やストレスを感じているときに、自分や相手を落ち着かせようとしてとる仕草のことを言います。

代表的には下記のような行動が知られていますが、もしカーミングシグナルが見られたら、わんこは居心地の悪さを感じているのかもしれません。

  • 首の辺りを掻く
  • 前足を執拗に舐める
  • 地面の臭いを嗅いで回る
  • 鼻や口の周りをぺろぺろ舐める
  • くるくる回る
  • あくびをする
  • お腹を見せる

まとめ

いかがでしたでしょうか?わんこに「苦手に感じられているな」と気づいたら、寂しいですが無理に距離を詰めないことが大切です。

また愛犬が誰かに対して「この人を苦手と感じている」とわかったら、その人にむやみに近づけないことや遠慮してもらうことも必要でしょう。

わんこの感情を無視して我慢させたり無理強いをしたりすると、強いストレスを与えてしまったり、場合によっては不幸な事故の元にもなりかねません。わんこの意志や感情を尊重しながら、良い関係を築いていけるといいですね。

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