関東鉄道、EVバス2台 守谷・取手地区 6月1日から運行

関東鉄道が6月1日から一般路線で運行を始めるEVバス=守谷市中央

関東鉄道(茨城県土浦市真鍋、松上英一郎社長)は6月1日、守谷・取手地区で、電気自動車(EV)バス2台の運行を始める。中国製のノンステップ型を採用。同社によると、一般路線での大型EVバス運行は県内で初めてとなる。

EVバスは電気で走行するため、二酸化炭素を出さず、走行音も静かで揺れも少ない。「人と環境に優しいバス」として全国で導入が進んでいる。

運行地域は、守谷営業所管内(守谷、取手、つくばみらい、坂東、常総の5市)の全域。導入するのは全長約10メートル、高さ3.4メートル。都市型仕様の81人乗り(座席26、跳上席4、立ち席50、運転席1)のノンステップバス。6時間の充電で約220キロ走ることができる。中国EV大手のBYD社製。国補助金を活用した。

バッテリー総電力は287キロワット時で、車内には100ボルトのコンセントを二つ備え、災害時の電源供給車として利用できる。

デザインは、現行の路線バスの青色を踏襲しながら、クリーンエネルギーをイメージした明るい緑色のライン、車体には「ev」の文字が入っている。

バスは29日、守谷市の同営業所で報道機関向けに公開された。同社自動車整備部の藤井一輝さんは「環境に優しいだけでなく、運行や整備コストが下げられるのも利点」と話した。

同社はエコロジーバスの導入を推進。ハイブリッドバス27台、つくばみらい市のコミュニティーバスに小型EVバス1台を導入してきた。

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