岩を割り「化石見っけ」 大船渡・鬼丸採石所で地質観察会

ハンマーを使い、化石を探す参加者

 大船渡市立博物館(鈴木満広館長)は28日、大船渡市日頃市町の鬼丸採石所で地質観察会を開き、参加者は岩を砕いて化石採集に取り組んだ。

 午前、午後の部に計48人が参加した。同採石所周辺は、約3億5千年前(古生代石炭紀)の海の生き物の化石や植物化石が見つかる場所。講師の同館の古沢明輝(あきら)主任学芸員(32)が「ここで(観察会)を開催するのは約20年ぶり。稼働中の採石所に入れることはなかなかないので貴重な体験になる」と伝え、地質や岩の割り方を説明した。

 参加者はゴーグルを着用して採集に挑戦。ハンマーを使って慎重に岩を割り、腕足類やサンゴ、コケムシなどの化石を見つけた。

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