畜産農家へ粗飼料経費支援 上越市が6月補正で対策

 家畜の餌となる、乾牧草などの「粗飼料(そしりょう)」価格高騰を受け、上越市は乳用牛・肉用牛の餌となる粗飼料にかかる経費を支援する。関連費用2700万円余りを補正予算案として、市議会6月定例会に提案する。
 農林水産省によると、輸入粗飼料の価格は2019年頃から中国をはじめ新興国の需要が高まり、昨年からの円安により価格が大幅に上昇した。
 市農林水産部は「配合飼料は国が価格安定制度で支援しているが、粗飼料は一部の酪農で緊急的に行われているものの、肉用牛などには十分でないと判断し、支援することにした」としている。
 乳用牛・肉用牛の飼料費支援については4月、JAえちご上越の関連部会が中川幹太市長に対し要望していた。

乾牧草は輸入が多く、畜産農家の経営を大きく圧迫している(写真は昨年7月)

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