日野自動車と三菱ふそう統合へ 生産効率化で競争力向上

日野自動車と三菱ふそうトラック・バスの経営統合に基本合意し、写真に納まる(左から)日野自動車の小木曽聡社長、トヨタ自動車の佐藤恒治社長、ダイムラー・トラックのマーティン・ダウムCEO、三菱ふそうトラック・バスのカール・デッペン社長兼CEO=30日午後、東京都内のホテル

 日野自動車は30日、三菱ふそうトラック・バスと経営統合することを決めたと発表した。開発、生産を効率化し、競争力を高める狙い。両社とそれぞれの親会社のトヨタ自動車、ドイツのダイムラートラック社が同日付で基本合意した。

 商用車メーカー同士が連携することで、物流効率化や脱炭素に向けた投資も拡大させる。30日夕に4社が記者会見を開き、狙いなどを説明する。

 日野自の2023年3月期連結決算は、エンジンの排出ガスや燃費性能の試験データを改ざんした不正が響き、純損益の赤字が1176億円と過去最大だった。

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