「違憲」に原告感涙、廷内に歓声 「解決へ強いメッセージ」

同性婚を巡る名古屋地裁判決を受け、「違憲判決」と書かれた紙を掲げる原告側の弁護士ら=30日午後、名古屋地裁前

 裁判長が「違憲」の判断を述べると、原告の男性の目に涙があふれた。傍聴席からもすすり泣く声が響く。多くの支援者が駆け付けた名古屋地裁。閉廷後は「やったー」と歓声が上がり、弁護士は「立法に対するかなり強いメッセージで、早急に解決せよと訴えたものだ」と手応えを口にした。

 梅雨の晴れ間の下、地裁前には多様性を象徴する「レインボーフラッグ」がはためいた。裁判所から出てきた弁護士が「違憲判決」と記した紙を掲げると、固唾をのんで見守っていた当事者や支援者らに笑顔が広がった。「こんな日が来るとは」。抱き合って喜ぶ姿も見られた。

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