政女党の代表権争い 千葉地裁、大津綾香氏の仮処分申立を棄却 立花孝志「完全勝利です」

千葉地裁は30日までに、大津綾香氏(30)が自身に政治家女子48党の代表権があるとした地位確認の仮処分申し立てを棄却した。決定は26日付。

千葉地裁は「政党が組織内の自律的運営として党員に対してした除名その他の処分の可否については、原則として自律的な解決に委ねるのが妥当であり、内部的な問題にとどまる限り、裁判所の審判権は及ばない」とした。

さらに「政党の代表者の地位を有するか否かについて、裁判所の審判権が及ぶとは解されない」と理由を述べた。大津氏が申し立てた仮処分の内容と、政党交付金の交付先の判断は結びつかないとした。

大津氏と代表権を争い、斉藤健一郎参院議員(42)が党の代表だとする立花孝志氏(55)は30日、千葉地方法務局と千葉選管に、党の登記を斉藤氏に書き換える手続きを再び行うという。よろず~ニュースの取材に「大津氏の仮処分申し立てで(書き換えを)止められてしまっていた。党の口座凍結などの手続きを、粛々と行っていく」と話した。

立花氏は「完全勝利です。党の内部から大津氏、黒川敦彦氏を切って、血が出たということ。このまま大津氏が党首を名乗るなら、法的措置も検討しなければならない。『党のことははみなさんで決めてくださいね』ということ。裁判所の司法権が及ばない以上、大津氏側が本訴しても同じことでは」とした。

大津氏は、自身のツイッターで「仮処分の結果がでましたが『却下』となりました」と報告。「斎藤議員が代表権と認めるものではないということと大津(私)が3月8日に代表に就任した事に関しては争いが無いと明記されておりました(原文ママ)」と主張し、1週間以内に本訴するのかどうかを検討するとした。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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