知人男性を暴行し死亡させた男女3人初公判 被告2人は否認

仙台市宮城野区のアパートで知人男性を暴行し死亡させた罪に問われている男女3人の裁判員裁判が始まり、男1人が起訴内容を認めた一方、他の2人は否認しました。

傷害致死の罪に問われているのは、いずれも無職の井口修平被告(38)、原直美被告(47)、高橋翼被告(29)の3人です。

起訴状などによりますと3人は2022年4月、宮城野区の原被告の自宅で、知人の黒澤勉さん(当時50)の頭や腹を殴り、外傷性ショックにより死亡させた罪に問われています。

仙台地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で検察側は「4人で共同生活をしていた」「黒澤さんの言動に腹を立て共謀して暴行を加えた」と指摘。

これに対して井口被告が起訴内容を認めた一方、原被告と高橋被告は「井口被告が激しく暴行した」「暴行はしたが致命傷は与えていない」などと否認しました。

原被告と高橋被告の弁護側は「共謀は成立しない」と主張し、争う姿勢を示しました。 判決は、6月15日に言い渡される予定です。

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