最高裁、訴訟当事者に謝罪 記録廃棄問題で

 重大な少年事件や民事裁判の記録が事実上の永久保存に当たる「特別保存」とされず廃棄されていた問題で、オリンパスの内部通報を巡る訴訟の原告だった浜田正晴さん(62)が30日、東京都内で記者会見し、最高裁側から廃棄について直接謝罪を受けたと明らかにした。最高裁が25日に調査報告書を公表後、当事者と面会し謝ったのは初めて。

 浜田さんによると、最高裁内で担当者がおわびを述べ、報告書の内容を説明した。浜田さんは会見で「極めて重要な記録だ。今後は復元を求めたい」と語った。最高裁は1997年の神戸連続児童殺傷事件や、2012年に京都府亀岡市で起きた無免許暴走事故の遺族にも直接面会する予定。

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