宮崎市でガールスカウト県連盟が国際交流イベント

持続可能な開発目標(SDGs)についてガールスカウトのメンバーと県内在住外国人が意見を交わしたイベント

 ガールスカウト県連盟(寺田美穂連盟長)に所属する小中高校生と、本県在住の外国人が交流するイベント(県青年国際交流機構など主催)は28日、宮崎市の県教育研修センターであった。約50人が参加、持続可能な開発目標(SDGs)について意見を交わし、これからの社会の在り方について考えた。
 「教育」「食料」など六つのテーマの班に分かれてスタート。「貧困」テーマの班では、タンザニア出身の柚木崎レアさん=宮崎市=が、貧困率が高い水準にある同国の生活を伝えた。
 各班では、議論で得た気付きや意見をまとめ、「経済的、社会的な不平等がある」「食料自給率が低い日本は多くの国とパートナーシップを結ぶ必要がある」などと発表。広瀬小4年の瀧口仁胡(にこ)さん(9)は「海外の発電事情が分かった。二酸化炭素の問題を解決し、安全なまちをつくることが大切だと思った」と話していた。
 綾町で農業生産法人を経営する奥誠司さん(58)の講演もあり、取り組んでいる有機農業や農家の現状を報告した。

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