広島サミット後の観光需要に期待 ホテル関係者が日本酒を学ぶ 酒どころ・西条の酒蔵へ

G7広島サミット後のインバウンド需要拡大などに期待をして、県内にあるホテルの関係者などが、日本酒について学ぶ見学会が開かれました。

30日、東広島市の賀茂鶴酒造には、県内12のホテルや観光機関からコンシェルジュなど20人が集まりました。広島サミットを終えて、国内外からの観光客が増えることを想定し、日本酒の魅力を紹介できる人を増やそうと、広島国税局が企画しました。

酒蔵でたるやタンクを見学した参加者は、日本の伝統的な酒造りの工程について、メモを取りながら熱心に学んでいました。

賀茂鶴酒造 海外事業部 天畠健史 課長
「こういったフレッシュなタイプは麹とか塩味のきいた魚介系のあてに合います」

このあと、近くにある飲食店に移動して、料理にぴったりなお酒を合わせる「ペアリング」講座も開かれました。

参加者たち
「インバウンドの人が戻ってきた。食の楽しみというのは万国共通だと思います。日本酒って昔からの文化で人と人とが出会う縁を結びつけるものだと思うので」

「日本酒の知識があまりなかったので、実際にどれくらいの期間をかけて、どれくらいの人手で、どういった製法でつくられているかというのが知ることができて、楽しかった」

「会話の中で日本酒・酒どころと言ったら東北の方をイメージされる方がたくさんいるので、それをなんとか広島も酒どころの一員なんだよということを(広められるよう)担えたらなと思います」

広島国税局 三宅孝志 酒類業調整官
「(サミット後の)インバウンド需要の拡大という観点で日本のお酒を紹介するツアーを企画させていただきました。日本のお酒の知識・味わいを知っていただきたいなと思っています」

国税局は、今後も日本産のお酒を広めるための酒蔵ツアーを続けたいとしています。

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