健康保険証とマイナンバーカードが一体化した「マイナ保険証」を扱う兵庫県内の医療機関で、他人の情報が誤ってひも付けられていたケースが4件あったことが30日、県保険医協会の調査で分かった。誤って無効などとされたケースも138件あり、マイナ保険証をめぐるトラブルが県内でも相次いでいることが明らかになった。
調査は5月26~30日に実施。会員4587医療機関のうち、568機関(12.4%)が回答した。
調査によると、回答した医療機関の84%はすでにマイナ保険証を利用できるとしたが、うち64%でトラブルを確認。健康保険組合などのミスでマイナ保険証が「他人の情報にひも付けられていた」のは4件で、家族間で誤って入力された例もあった。
最も多かったトラブルは窓口で「無効」「該当資格なし」と表示されたケースで138件。保険者情報が正しく反映されなかったとみられる。
マイナカードをめぐっては全国でトラブルが多発。県内では地方職員共済組合県支部で、同姓同名の別人情報がひも付けられたケースが1件あった。また、コンビニでの証明書誤交付が起きた同じ会社のシステムを利用する豊岡市や洲本市、西脇市などは点検のためサービスを一時停止している。(高田康夫)