2歳以下の第2子保育料を無償に 市川市、千葉県内市で初 10月から、東京の支援策受け

市川市役所

 千葉県市川市の田中甲市長は30日の定例記者会見で、認可保育施設に通う2歳以下の第2子保育料を10月から無償にすると発表した。市によると県内市では初めて。第3子以降の保育料は国が全額助成しているため、市内では第2子以降の保育料が無償となる。市は関係事業費を盛った補正予算案を6月9日開会の市議会定例会に提出する。

 田中市長は、隣接する東京都内で10月から第2子以降の保育料無償化が始まることを意識し「(東京に劣らず)市川は子育てしやすい環境と感じてほしい」と事業実施の意義を強調した。

 第2子の保育料は、国が3~5歳へ全額助成。0~2歳については、第1子が未就学児だと国の助成は半額で、小学生以上だと国の助成対象とならない。今回発表した市の施策により、第1子の年齢に関係なく2歳以下の第2子は無償化される。

 市は半年分の事業費として約2億7400万円を計上。今回の助成対象とならない認可外保育施設へも助成枠を広げて約2700万円を確保しており、計約3億円で子育て支援事業を充実させる。財源は国からの地方創生臨時交付金を充てる。

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