5類移行から約3週間  熊谷知事 千葉県内医療機関を視察

5類移行から約3週間  熊谷知事 千葉県内医療機関を視察

 新型コロナが5類に移行されてから、およそ3週間。
 熊谷知事は5月30日、移行後の医療機関の対応を確認するため、千葉県内の医療機関を視察しました。

 熊谷知事は30日、5類移行後に診察の対応を工夫した千葉市内のクリニックを訪れ、5類移行後の対応状況を確認しました。

 熊谷知事が視察した、「こいで内科消化器科クリニック」では、5類移行前は、時間を区切りながら、かかりつけ患者を対象に診察をしていましたが、5類移行後は、内視鏡室など、診察室以外の部屋も活用し、空間や動線を分けながら、かかりつけ以外の発熱患者にも対応しているということです。

 視察後、取材に応じた熊谷知事は、5類移行後の医療の体制について、「かかりつけ以外の発熱患者に対応してもらえるのが、我々の目指す姿だ」としたうえで、次のように述べました。

千葉県 熊谷俊人 知事
「限られた空間の中で、できる時間と動線を切り分けたパターンは1つのモデルでもあるので、改めて地域の医療機関には、こうした取り組みを紹介していきたいと思うし、5類移行がすべてを解決するわけではないが、移行が1つの大きな踏み出すきっかけになった医療機関があるのも間違いない事実だと思う」

 一方、クリニックの小出明範院長は、一連の対応は、「患者やスタッフの理解があってのもの」とし、引き続き臨機応変に対応するとしています。

こいで内科消化器科クリニック 小出明範 院長
「とりあえず5類になったので振り出しに戻す、そこから始めていけば良いかなと、頑張って診療していく。インフルエンザと同等になったので、同じような形でなんとかやれることをやっていこうと考えている」

 なお、県によりますと4月中旬時点では、約1000の県内の医療機関が、新型コロナや発熱などの外来に対応していましたが、5月8日の移行後は、約2100の医療機関が対応しているということです。

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