首脳会議で外交特権付与 南ア、プーチン氏に配慮か

ロシア南部ソチで開かれた「ロシア・アフリカ首脳会議」で、南アフリカのラマポーザ大統領(右)と話すロシアのプーチン大統領=2019年10月(ロイター=共同)

 【ナイロビ共同】南アフリカ政府は30日、議長国として8月に開催する新興5カ国(BRICS)首脳会議に際し、参加者に南アの司法権が行使されない外交特権を認めるとの声明を発表した。国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状の出ている、ロシアのプーチン大統領の出席実現に向けた配慮の可能性がある。

 一方、外交特権は出席者に対して国際法廷が出した逮捕状を「ないがしろにするものではない」とも強調。声明はICCの枠組みを優先する立場の表明とも受け取れる。プーチン氏の首脳会議出席を巡り、南アの対応に注目が集まりそうだ。

 南アにはプーチン氏が入国した場合は身柄拘束の義務が発生する。

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