「これ全部ゴミ?ひどい」不法投棄一斉パトロール 「1人1人が監視の目に」と静岡県

静岡県は5月30日、不法投棄の撲滅を目指し富士山のふもとなどで一斉パトロールを実施しました。同行したSBSのカメラは富士市の山あいで、腹立たしいほど大量のゴミを目の当たりにしました。

<富士市での出陣式>

「令和5年度第1回不法投棄防止パトロールの出陣式を始めます」

30日、県内では陸上で43コース、海では清水などの沿岸部で、違法なゴミが捨てられてないか一斉にパトロールが行われました。

富士市では、廃棄物対策課の担当職員など20人ほどが車に乗り込み、不法投棄が相次いで見つかっている山あいを見て回りました。すると…道路脇のがけ下に大量のごみが!プラスティック類の容器やかご、ビニールなどさまざまです。

<富士市廃棄物対策課 佐野純士 上席技士>

「ここは普段車も通らないですから捨てても分かりづらい。人目に付きにくい」

さらに進むと、茶畑の中にうっそうとした森が。

<富士市廃棄物対策課 佐野純士 上席技士>

Qこの中に入るんですか?

「斜面になっていて、そこにゴミが。どうやって捨てたのか分からない」

入ってみると、足元にはプラスチックやビニールのゴミ。

<富士市廃棄物対策課 佐野純士 上席技士>

Qこの木の間が全部ゴミですか?

「そうですね」

Qこれ全部ゴミ!ひどいですね。

「あそこの洗濯機。左側に寝ているのが」

SBSのカメラの前に一面のゴミ。道路から見えない林の中に金庫、家電、缶、ガラス…あらゆるゴミが足元を埋め尽くしていました。

<富士市廃棄物対策課 佐野純士 上席技士>

Q土地所有者の方は、これだけのゴミが不法投棄されている現状を知っていた?

「知らなかったですね。パトロール隊が発見して地権者に報告」

今回、発見したゴミは富士市が撤去するということです。後を絶たない不法投棄。県は“一人一人が監視役になってほしい”と呼び掛けます。

<静岡県廃棄物リサイクル課 久保山成基 不法投棄対策班長>

「市や町、民間、企業団体、県民皆さん一人一人が監視の目になっていただいて、県民総ぐるみの不法投棄を許さない体制づくり。これが大切だと思っています」

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