政女党の代表権争い 千葉地裁の決定受け立花孝志氏と斉藤健一郎参院議員が会見「大津氏は明確に負けている」

政治家女子48党の立花孝志氏(55)、斉藤健一郎参院議員(42)が30日、国会内で会見を開き、大津綾香氏(30)による自身が同党の代表権を持つとする地位確認の仮処分申し立てを、千葉地裁が退けたことについて説明した。

立花氏はこの日、千葉地方法務局、千葉県選管に党の代表者を斉藤氏とする党の登記書き換えを改めて申請した。法務局、選管とも裁判所の決定が下るまで保留していたといい「遅くとも金曜日(6月2日)までには、斉藤健一郎を党の代表者とする登記の申請が終わる。政党に関しては総務省に代表の申請がいるが、総務省はおそらく代表者を斉藤健一郎に認めると思います。裁判所の決定がある以上、認めてくれるのではないか」とした。

政党交付金が入る党の口座が凍結され、政女党は職員に給料が支払われないなどの状態に陥っている。立花氏は「総務省と法務省が認めた段階で、凍結は解除されるものだと思います」とし、資金ショートの状態も解決できるとの見通しを示した。

立花氏は「予定通りというか、100点満点の決定。一度は大津さんに代表権を譲ったことは深く反省しているが、(大津氏側は)新手の総会屋のようなことをしている。口座を使えないようにして『給料が払えない、困るだろ、だから和解しよう』みたいな感じしか見えない。悪質な人だなというのが忌憚(きたん)なき意見」と非難した。

千葉地裁は「政党の代表者の地位を有するか否かについて、裁判所の審判権は及ばない」として、大津氏の申し立てを却下した。立花氏は「大津氏は明確に負けている。裁判に意味がないということ。裁判所の決定の内容は、こちらの主張が認められて、大津さんが再び党の代表になるということは非常に低いということを皆さまにお伝えさせていただきます」と強調した。

大津氏は、仮処分申し立て却下の決定を受け、ツイッターで「斎藤議員が代表権と認めるものではないということと大津(私)が3月8日に代表に就任した事に関しては争いが無いと明記されておりました」と主張した。この点について、立花氏は「大津さんがしているのは、炎上商法。わざと間違えて耳目を集めることによって、情弱な方から寄付を集めるなどのビジネスをしている。間違った情報の意図的な拡散については法的措置をするかもしれません」とけん制した。

斉藤氏は「僕には議員活動の方が必要。早くお金が動かせて結論を出して、困っている人を早く救っていきたいというだけ。全部立花党首にお任せする」とした。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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