【ワシントン共同】バイデン米政権は30日、米国で社会問題化している医療用麻薬フェンタニルの密造に関与したとして、中国やメキシコを拠点とする8企業・団体と9個人を制裁対象に指定した。このうち、中国企業はフェンタニルの錠剤を製造できる機器を密売業者に供給していた。
フェンタニルを巡っては、中国起源の化学物質がメキシコで合成され、米国境を越えて大量に密輸されており、バイデン政権は密輸ルートの上流に位置する中国への対応に頭を悩ませている。
フェンタニルはがん患者の苦痛緩和のために開発された鎮痛薬。ヘロインよりも最大50倍強力で、依存性が極めて高い。
