茨城・つくば駅直結 複合施設、来秋開業 飲食店やオフィス

複合施設の完成イメージ図(大和ハウス提供)

つくばエクスプレス(TX)のつくば駅前に、商業施設とオフィスビル、立体駐車場の3棟による駅直結の複合施設が建設される。同駅前のにぎわい創出が期待され、6月1日に本格着工、2024年10月のオープンを予定する。

建設地は、茨城県つくば市吾妻2丁目のつくば駅の前、約7600平方メートル。同駅A1出口前の「北1駐車場」の東側半分を占める。駅地下の改札口とつながるエレベーターを設置し、駅と直結する。大和ハウス工業(大阪市、芳井敬一社長)が建設する。

同社によると、複合施設は、商業施設やオフィスが入る南棟▽オフィスビルの北棟▽立体駐車場-の計3棟で構成される。

南棟は5階建てで、1、2階に飲食店をはじめ、クリニック、フィットネスクラブなど計16店鋪が入居を予定する。3階から5階まではオフィスフロア。3階はシェアオフィススペースとして提供する。

北棟は4階建てで、同社とグループ会社が入居。立体駐車場は5階建てで、約350台が止められる。駐車場は4月に着工している。

つくば駅前は17年以降、西武百貨店筑波店やイオンつくば駅前店が相次いで撤退。一方、市郊外に大型店が出店するなど空洞化が進んでおり、駅前のにぎわい創出が期待されている。

30日、建設地で地鎮祭が行われ、同市の五十嵐立青市長や同社役員など約30人が出席し、工事の安全を祈願した。

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