富山・氷見産果物の魅力知って 移住の吉田さん、フルーツサンド店開業へ

店で提供するフルーツサンドを手に夫のサラダさんと話す晶子さん

 富山県氷見市中央町のチャレンジショップbreak(ブレーク)に、吉田晶子さん(40)が氷見産の果物を使ったフルーツサンドとパフェの店を創業する。夫で市地域おこし協力隊として活動するお笑い芸人のサラダさんの姿に刺激を受け、一緒に氷見に貢献したいと考えた。6月2日のオープンに向けて準備しており「氷見と氷見産フルーツの魅力を発信したい」と話す。

 晶子さんはサラダさんと共に家族で2021年4月に東京から氷見に移住した。チャレンジショップへの出店は野菜ソムリエのサラダさんが「畑で野菜を作って氷見の野菜の魅力を発信したい」と話したのがきっかけ。氷見ではモモやイチジク、リンゴ、キウイなどの果物が作られているものの、まだ知られていないと感じており、「私は氷見のフルーツを全国にアピールする」と決意した。

 店名は「HIMIFRU(ヒミフル)」。氷見のフルーツと魅力がフルに詰まっているという意味を込めた。氷見産や全国の旬のフルーツを使ったフルーツサンド3~4種類を用意し、慣れてくればパフェを扱う。氷見産を使った品は7月ごろからの提供になる。

 フルーツの甘さを引き出すため生クリームは独自の配合で仕上げる。目でも楽しめように切り口の断面は見栄えにこだわる。オープンに向けて晶子さんは、夫のいとこが大阪府堺市で営むフルーツサンドの人気店で約2週間修業した。

 サラダさんは予定が空いている日は店に立ち、接客などを行う。チャレンジショップの入居は最長2年と決まっており、晶子さんは「2年後は商店街にオープンしたい」と夢を描いている。出店には日本政策金融公庫高岡支店の融資を活用した。

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