外来種ここで目撃! 富山・魚津水族館、地図に写真添え紹介

アカミミガメの目撃場所を地図で示し、写真を添えたパネル展示

 富山県魚津水族館(魚津市三ケ)は30日、条件付き特定外来生物として6月から販売や放出が禁止される外来種の「アカミミガメ」と「アメリカザリガニ」の県内での目撃地点を地図上に落とし込み、写真を添えてパネル展示した。

 昨年4月から目撃情報の提供を呼びかけてきた。29日時点でカメ類の情報は53件あり、うち15件がアカミミガメだった。ザリガニの情報は40件で、全てアメリカザリガニと確認。ともに目撃地点は県内全域で、人里近くに集中していた。

 アカミミガメは子ガメが「ミドリガメ」として親しまれ、体長30センチにまで成長。アメリカザリガニとともに繁殖力は強い。飼育できなくなって放されたり、逃げたりして、在来種を脅かす存在となった。農業被害も指摘されている。

 6月からの規制後もペットとして飼育することは認められている。だが、飼えなくなって放せば、罰金・罰則の対象となる。同館の不破光大学芸員は「一度飼ったら最後まで世話をするのが飼い主の責任。これからもかわいがって育ててもらえるよう、飼い方のアドバイスもしていきたい」と話す。引き続き、目撃情報の提供とともに飼育している写真も募集することにしている。問い合わせは同館、電話0765(24)4100。

アカミミガメ
アメリカザリガニ

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