森山良子が「HTBイチオシ!!classic」のSPゲストに!「よいエネルギーを送れるよう、燃えています」

HTB北海道テレビは開局55周年記念コンサート「HTBイチオシ!!classic」を7月22日、札幌文化芸術劇場 hitaru(札幌市中央区北1条西1丁目 札幌市民交流プラザ4階)で開催。夕方の情報番組「イチオシ!!」(月~金曜午後3:45、北海道ローカル)とすてきな音楽の“イチオシ”を届けるという企画で、札幌交響楽団とスペシャルゲスト・森山良子がクラシックの名曲などを披露する。森山にインタビューし、コンサートへの思いやデビュー56周年を迎えた歌手人生などについて聞いた。

── 昨年デビュー55周年を迎えられ、記念ソング「人生はカクテルレシピ」を発表されるなど、ますます精力的に活動されている森山さん。今回のコンサートへの意気込みをお聞かせください。

「私は歌が本分ですので、コロナ禍によって3年ほどステージ活動にブランクができたことは厳しいものがありました。けれどまた、こうして皆さんの前で歌えることは張り合いであり、公演に向かって声をしっかり出していこうと、燃えています(笑)」

── コンサートへの思いは、コロナ前と変わりましたか?

「それまで何十年と歌い、コンサート回数も多かったものですから、ステージに立てない期間は自分がなんだか疎外されたような気分になり、精神的に落っこちていました。2020年秋、ようやく山梨県・八ヶ岳高原音楽堂でステージに立った時、うれしい気持ちでリハーサルを終えたのですが、いざ本番を迎えたところ、突然涙が出てきてしまって…歌えなくなってしまったんです。不本意な形でステージに立ったことを謝ったところ、SNSなどを通してお客さまから『良子さん、これがライブなんだから大丈夫。良子さんが感極まって泣いちゃうところなんて普段は見れないのよ』などと励ましていただき、温かさに救われました」

── 忘れられないステージになりましたね。

「お客さまも泣いてらっしゃったんですよね。つらい3年間をくぐり抜け、ようやくコンサートに足を運ぶことができるようになったという喜びの中、歌い手も聞き手も思いは同じだと実感した出来事でした。今回も、一曲一曲、来場くださる方々に、よいエネルギーを送れるように歌いたいと思います」

── 森山さんのステージパフォーマンスは、魅力的でパワフルだと評判です。いつもどんな思いでステージに立たれていますか。

「もちろん、お客さまにエンジョイしていただきたいという思いはありますが、自分自身がまず、楽しんでいるんです。私の歌のお師匠さんに『先生、私この頃すごく息が切れるんです』と言いましたら、『当り前よ、良子ちゃんは舞台の上で動きすぎ』と言われました(笑)。私、歌いながらステージ上を走ったりなんかするんですね。それは、ステージに立てることがうれしいし、お客さまのそばに行きたい、という気持ちが湧き、動きたくなってしまうんです。私の歌を聴いてくださるお客さまの存在が、私にたくさんのエネルギーを送ってくれます」

── 森山さんにとって、歌うことはどんな意味がありますか?

「歌うことは、私にとって生活の中の一番上の場所にあること。歌を歌いながら、私はずっと生きてきたし、歌がない生活は考えられません。ですから、3年間のブランクが本当に切なかったですし、再び歌えるということが、私を元気にしてくれています。いつも自分を鼓舞し、トレーニングして、エネルギッシュにステージに立つ状態に常にいなければいけないということが、元気の源でもあります」

── デビュー56周年の森山さんですが、ステージで緊張することはありますか?

「公演の前日が一番緊張します。歌にとって大事なのは、睡眠を取ること。自分が思うより1時間でも早く目が覚めてしまうと、ベッドにかじりついて目をつぶります(笑)。ほかにも、ボールを使った発声法など歌う前の準備はいろいろとありますが、きちんと眠ってさえいればコンディションは整うと思っています」

── 来場者の方々へメッセージをお願いします。

「とにかく自由に楽しんでほしい。一緒に歌うようなひと時になればと思っています」

公演は午後3:00開演で、料金はA席・8800円、B席・7800円、C席・6800円、D席・5800円、E席・4800円、F席・3800円。全席指定、未就学児入場不可。来場者全員に、HTBのマスコットキャラクター・onちゃんグッズをプレゼントする。チケットの購入方法など、詳細は公式サイトに掲載中。

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