逆さづり…生後2カ月の次男、両親が骨折る さらにタオルで強く体縛り写真撮って共有…再逮捕 長男は保護

次男をタオルで縛る 県警、暴行疑いで両親を再逮捕

 今年2月、埼玉県上尾市で当時生後2カ月の次男に暴行して右足骨折のけがを負わせ、両親が逮捕された事件で、県警捜査1課と上尾署は30日、次男に対する暴行の疑いで、桶川市下日出谷西2丁目、無職の父親(39)と無職の母親(33)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は共謀の上、2月上旬、当時住んでいた上尾市瓦葺のアパートで、次男=当時2カ月=の体にタオルを巻き付け、体を拘束するなどの暴行をした疑い。調べに対し、父親は黙秘。母親は「タオルで縛ったが、暴行ではない」と容疑を否認しているという。

 県警は同時期ごろに次男の右足をつかんで逆さづりにするなどし、右足くるぶし付近を骨折させたとして、5月10日に傷害容疑で2人を逮捕。捜査1課によると、押収したスマートフォンの画像から、次男をタオルで縛った行為を特定した。

 次男は手が動かないようにタオルで強く縛られていて、母親が単独でやったとみられる。父親はその場にいなかったが、夫婦間で画像を共有するなどのやりとりの記録があり、共犯性を特定した。長男(1)に対しては虐待を疑わせる事実はなく、児童相談所が保護している。

 次男は現在も入院先で治療を受けているが、命の危険はないという。県警は、育児に対するストレスが虐待の背景にあるとみて、経緯を詳しく調べている。

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