オリオールズがヤンキース解雇のヒックス獲得 マリンズIL入り

日本時間5月31日、オリオールズは正中堅手セドリック・マリンズを右股関節痛で10日間の故障者リストに登録し、先日ヤンキースを解雇されたばかりのアーロン・ヒックスを獲得したことを発表した。オリオールズのマーク・エライアスGMは、ヒックスが解雇された時点で獲得に興味を示していたが、その時点では獲得に動かなかった。しかし、マリンズが日本時間5月30日の試合で負傷し、検査の結果、数週間戦列を離れる見込みとなったため、エライアスGMにとってヒックス獲得の決断は簡単なものだった。

現在33歳のヒックスはメジャー11年目の今季、ヤンキースで28試合に出場して打率.188、1本塁打、5打点、出塁率.263、OPS.524と自己ワーストのシーズンを過ごしていた。7年7000万ドルの契約が2025年まで残っているものの、ヤンキースはヒックスのDFAを決断。ウエーバーやトレードで獲得を希望する球団は現れず、ヒックスは日本時間5月27日にヤンキースを解雇され、FAとなっていた。なお、7年7000万ドルの残り契約分はヤンキースに負担義務があるため、オリオールズはメジャー最低保証年俸を日割りで支払うだけである。

オリオールズのエライアスGMは「彼は適切なタイミングで我々を助ける男になってくれるだろう」とヒックスの復活に期待を寄せている。リーグを代表する中堅手の1人であり、不動のリードオフマンとしてチームを牽引してきたマリンズの離脱は大きな痛手だが、ヒックスにはマリンズ不在の影響を最小限に抑えるような働きが期待される。ブランドン・ハイド監督は「彼はスイッチヒッターで、多くの経験を持ち、常勝軍団の一員だった。そういう選手がチームに加わるのはありがたい」とヒックスの加入を歓迎する。

オリオールズは左打ちの外野手が不足しており、ヒックスは主に対右腕用の外野手としての起用が有力。傘下マイナーAAA級には有望株コルトン・カウザーとカイル・スタワーズという左打ちの外野手がいるものの、ともに故障者リスト入りしているため、マリンズの代役の選択肢に含まれていなかった。ヒックスはこうしたタイミングの良さも味方につけた形であり、新天地で心機一転、かつての輝きを取り戻せるか注目だ。

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