佐賀整肢学園に「出張ラーメン」 入所者、外食の楽しさ体験

作りたての豚骨ラーメンを楽しむ入所者ら=佐賀市金立町の佐賀整肢学園・オークス

 佐賀市金立町の佐賀整肢学園・オークスで29日、ラーメン店の出張営業が行われた。新型コロナの影響で外出が難しくなっている入所者に外食の楽しさを体験してもらおうと、職員の行きつけのラーメン店「しょうちゃんラーメン」(神埼市)に協力を依頼した。

 90食が提供され、入所者や放課後デイサービスの利用者、職員が作りたての豚骨ラーメンに舌鼓を打った。施設に入所している山田清一さん(50)は「とてもおいしかった。外出ができない人も多いので、このような取り組みは本当にうれしい」と満足そうだった。

 しょうちゃんラーメンのオーナー浅井将さん(40)は「普段なかなか店に来てもらえない人たちにも喜んでもらえた。こういう形で地域に恩返しができ、感謝している」と笑顔を見せた。

 佐賀整肢学園・オークスの担当者は「今回は障害のある人たちが外に出るための一つのステップ。今後もイベントなどを通して地域の人たちとつながりを持っていきたい」と話した。(伊東貴子)

© 株式会社佐賀新聞社