ツインズ・前田がマイナーでリハビリ登板開始 初戦は2回無失点

日本時間5月31日、ツインズの前田健太が傘下マイナーAAA級セントポールで戦列復帰に向けたリハビリ登板を開始した。右上腕三頭筋を痛めて4月下旬に故障者リスト入りした前田は、約1ヶ月ぶりの実戦登板。ブルージェイズ傘下AAA級バッファローとの試合に先発し、2回29球(うちストライク16球)を投げて被安打0、奪三振4、与四球1、失点0と安定したピッチングを見せた。「ジ・アスレチック」でツインズを担当するアーロン・グリーマン記者は「速球は平均90マイルだった」と伝えている。

前田は1回裏先頭のラファエル・ランティグアをフルカウントから空振り三振に仕留めると、2番スペンサー・ホーウィッツ、3番デービス・シュナイダーからも空振り三振を奪い、三者連続三振の立ち上がり。2回裏は4番LJ・タリーと5番ウィントン・バーナードをいずれもレフトフライに打ち取ったあと、6番ロブ・ブラントリーに四球を与えたが、7番オットー・ロペスをフルカウントから見逃し三振に仕留め、予定の2イニングを投げ終えた。実戦登板は4回途中11安打10失点でノックアウトされた日本時間4月27日のヤンキース戦以来だが、戦列復帰に向けて上々のスタートを切ったと言っていいだろう。

故障者リスト入りしてから患部の治療だけでなく、メカニカルな調整・修正にも取り組んできたという前田。今季は速球の平均球速が90マイルに届いていなかっただけに、リハビリ登板の初戦で平均90マイルを記録できたのは明るい材料と言えるかもしれない。なお、ツインズは前田とタイラー・マーリー(トミー・ジョン手術)の代役としてローテ入りしたベイリー・オーバーとルーイ・バーランドの2人がまずまずの活躍を見せているため、前田が復帰して先発投手が6人となった場合、前田の投球イニング数を管理するためにリリーフで起用する可能性もあるとみられている。リハビリ登板を順調に消化できれば、6月中に戦列復帰が実現しそうだ。

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