女逮捕…経理として働いた職場、書類など散乱させ燃やそうとした疑い 異変を感じた社内、数日後ついに全焼

段ボールなどに火 放火未遂容疑、元社員の女を再逮捕

 埼玉県川越市の工場が4月に全焼し、経理担当社員の女が火を付けたとして逮捕された事件で、川越署は30日、非現住建造物等放火未遂容疑で、三芳町藤久保、無職の女(61)=非現住建造物等放火容疑で逮捕、処分保留=を再逮捕した。再逮捕容疑は今年3月31日午後8時ごろから同年4月3日午前6時40分ごろまでの間、川越市芳野台1丁目の食品製造機器メーカー「ツジ・キカイ」の鉄骨2階建て工場で、建物内にあった段ボールなどに火を付けて工場を焼損させようとした疑い。

 同署によると、工場の1、2階の複数の場所で、段ボールやごみ、書類などが散乱しているのを社員が発見。同署で調べたところ、数カ所で段ボールなどが焦げているのが分かったという。同社はその後、4月9日に発生した火災で事務所と倉庫を兼ねた鉄骨2階建て工場が全焼。当時社員だった女が、工場を全焼させた疑いで5月9日に逮捕された。女は、再逮捕容疑について「黙秘します」と供述しているという。

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