三陸鉄道が6.5億円の赤字 2022年度決算、過去2番目

 

 三陸鉄道(石川義晃社長)は30日、盛岡市内で株主総会と取締役会を開き、2022年度決算を承認した。燃料や資材高騰の影響で、経常損失は6億5502万円を計上し、赤字額は過去最大だった21年度に次ぐ大きさ。新型コロナウイルス禍の収束傾向で鉄道利用は回復の兆しが見られる。

 経常赤字は29年連続。当期損益はコロナ禍に伴い、岩手県と沿線市町村から運行支援交付金1億9400万円や国からの交付金を受けた特別利益を含めても、81万円の赤字(前年度は450万円の損失)となった。

 営業費用は10億9117万円(前年度比1.1%減)。社用車の減少や社屋のLED(発光ダイオード)化で経費削減に努めたが、燃料費や電気料金は前年度から3割増加し、打撃は大きい。

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