「銀河鉄道のまち」宇宙で盛り上げ 花巻で新プロジェクト

 

 宇宙をテーマに花巻市を盛り上げるプロジェクト「UP花巻」は本年度、国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けているアルミ板を回収して、伝統産業を営む地元企業との新商品開発に着手する。市街地活性化のためのイベントも企画。米スペースX社の通信衛星「スターリンク」が提供するインターネット接続も計画する。宮沢賢治を輩出した「銀河鉄道のまち」の盛り上げを図る。

 新商品開発は、同市藤沢町の老舗の染色業伊藤染工場(伊藤純子社長)と宇宙産業の総合サービスSpace BD(スペース ビーディー、東京、永崎将利社長)、アパレルブランドを展開するDodici(ドーディチ、京都市、大河内愛加代表取締役)が参加。宇宙を題材に地場産業の付加価値創出を目指す。

 スターリンクの活用を見込むイベントは花巻青年会議所と共催の謎解きゲーム「銀河鉄道の落とし物」。7月8日、花巻市上町・吹張(ふっぱり)町で開催し、参加者が中心市街地を歩きながら宇宙に関連した謎解きに挑戦する。

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