中国、5月の景況感48.8 連続節目割れ、回復に陰り

 【北京共同】中国国家統計局は31日、景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)が5月は48.8だったと発表した。前月から0.4ポイント下落し、好不況を判断する節目の50を2カ月連続で下回った。

 習近平指導部は、新型コロナウイルスの感染を徹底的に抑える「ゼロコロナ」政策を終了し、生産活動の活性化を進めているが、回復の勢いに陰りが出ている。

 生産が49.6、新規受注は48.3となり、前月からそれぞれ0.6ポイント、0.5ポイント下がった。外需が低迷し、輸出向け新規受注も振るわなかった。統計局は「製造業の需要不足は明らかだ」と指摘した。化学や金属関連の不振が目立った。

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