五所川原農林高生、最寄り駅に手作りベンチ 津軽鉄道・五農校前駅(青森県)

五農校前駅のホームにベンチを設置する生徒たち

 青森県五所川原市の五所川原農林高校環境土木科の生徒が23日、課題研究で作ったベンチを、同校近くにある津軽鉄道・五農校前駅のホームに設置した。生徒たちは、通学する五農生や地域の住民に広く利用してもらうことを願っていた。

 製作したのは同科の「農業土木施工研究室」の3年生9人。ベンチは長さ約90センチ、幅約45センチ、高さ約40センチで、脚部がコンクリート、座面が木製となっている。昨年から製作を始め、3台を完成させた。

 この日はトラックから降ろしたベンチを、小笠原収教諭と生徒らがホームまで運び、安定性などを確かめながら慎重に据え付けた。生徒の一人、小笠原美知子さんは「地域の方々と触れ合えるものをと考え、コンクリートを使ったベンチを作ることにした。出来は良いと思う。五農生はもちろん、地域の方々に使ってもらえるとうれしい」と笑顔で語った。

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