東北電力値上げ 6月の電気代、標準モデルで7537円に 1300円程度上昇

 東北電力は30日、家庭などに供給する電気の規制料金で、6月使用(7月検針)分について一般家庭の標準モデル(30アンペア・1カ月使用量260キロワット時)を7537円と公表した。6月1日に始まる値上げで月2110円の増額となる一方、燃料価格の下落などで実際の値上げ幅は圧縮されて1300円程度となる。

 国は大手電力7社の値上げを認可。東北電は標準モデルの料金を月2110円増の1万142円と算出した。一方で1月使用分から始まった国の軽減措置(1キロワット時当たり7円減)は引き続き適用され、さらに6月使用分に反映する平均燃料価格で算定した調整単価が1キロワット時で3円程度引き下がることから、6月分は7537円まで圧縮。値上げ後の6月分を一部含む5月使用分は7833円となる。

 規制料金は家庭向けが大半で、同社によると契約者は県内で約69万件。国の措置は9月使用分までで、その後の扱いは未定となっている。

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