煩悩焼き払い、厄よけ祈る 金剛山瑞峯寺で「火渡り修行」 鹿沼

厄よけなどを祈願した火渡り修行

 【鹿沼】草久(くさぎゅう)の古峯原(こぶがはら)金剛山瑞峯寺(ずいほうじ)で28日、燃えた護摩木の上を素足で歩き煩悩を焼き払う「火渡り修行」が執り行われた。修験者や信者ら約300人が本堂前に集まり、厄よけや家内安全などを祈願した。

 新型コロナウイルス感染対策のため、大々的な周知は行わず、規模を縮小して実施。ほら貝の音色を合図に、3人の山伏が剣や弓、おので道場を清める作法を披露した後、境内の杉やヒノキなどで作った護摩壇に点火した。

 四方から読経が響く中、井上瑞空(いのうえずいくう)副住職(45)が燃え盛る護摩の上を駆け抜けた。参加者はそれに続き、一人一人素足になって残り火の上を歩いていった。横浜市鶴見区東寺尾2丁目、小学6年菊池結人(きくちゆいと)君(11)は「3回目なので怖がらず歩けた。家族の健康を願いました」と話した。

© 株式会社下野新聞社