4月の県内有効求人、1.49倍 4カ月ぶり上昇、正社員は1.15倍

 山形労働局が30日に発表した、県内の4月の有効求人倍率(季節調整値)は前月を0.03ポイント上回る1.49倍で、4カ月ぶりに上昇に転じた。有効求人数は前月比で減少したが、3カ月連続で上昇していた有効求職者数の減少幅が上回ったことが要因。正社員有効求人倍率(原数値)は前年同月を0.02ポイント上回る1.15倍だった。

 有効求人数(季節調整値)は前月比1.9%減の2万5070人。有効求職者数(同)は1万6793人で4.0%減少した。減少は4カ月ぶりで、同労働局は「新型コロナウイルス感染拡大の落ち着きや、物価高騰などの影響で求職者が増加したが、年度末にかけてマッチングが進んだ」と分析している。

 新規求人数は9243人で、前年同月と比べ2.2%減少した。業種別は医療・福祉が5.0%増の1842人で最多だった。製造業は14.4%減の1466人、卸売・小売業は5.8%増の1245人、サービス業は24.5%減の1072人だった。

 ハローワーク別の求人倍率(原数値)は山形が1.42倍、米沢1.36倍、酒田1.33倍、鶴岡1.59倍、新庄1.28倍、長井1.32倍、村山1.07倍、寒河江1.23倍だった。全国の4月の有効求人倍率(季節調整値)は1.32倍で、前月と同水準だった。

© 株式会社山形新聞社