アーセナル、サリバとの契約交渉が難航。PSGがその動向を注視

写真:アーセナルにとっては、今季の躍進を支えたサリバを失うことは避けたいが…… ©Getty Images

アーセナルに所属するフランス代表DFウィリアン・サリバの去就に注目が集まっている。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。

サリバは2019年夏、2700万ポンド(約46億7700万円)の移籍金でアーセナルに加入。現行の契約は2024年6月までとなっており、クラブは昨冬のカタール・ワールドカップ以前からサリバ側の代理人と契約延長に向けた交渉を続けているが、いまだに合意には至っていない。

その最も大きな理由は報酬の額で、アーセナル側は現在の週給4万ポンド(約692万円)から3倍増となる週給12万ポンド(約2076万円)を提示しているが、サリバ側の代理人はそれをはるかに超える金額を要求しており、アーセナル側は衝撃を受けているという。

そして『デイリーメール』電子版によると、2022-23シーズンのリーグ・アンを制したパリ・サンジェルマンがこの動向を注視し、引き抜きを画策しているという。アーセナルはサリバとの契約交渉を続けつつ、PSGからの高額オファーにも対処しなければならない。いずれにしても、現行の契約を更新できず、来夏にフリートランスファーでサリバを失うことだけは避けなければならないだろう。

サリバは今シーズンのアーセナルで最終ラインの中軸を担い、チームがリーグ戦で11度のクリーンシートを達成するのに大きく貢献。シーズン終盤に背中の負傷で離脱したことでチームが失速し、タイトルを逃すことにつながったため、その存在感が改めて浮き彫りになった。

アーセナルは2月にブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリ、5月にはイングランド代表GKアーロン・ラムズデールやイングランド代表MFブカヨ・サカと契約を更新するなど、来シーズンの巻き返しに向けて続々と戦力維持に成功している。

ミケル・アルテタ監督はサリバが新たな契約書にサインすることに確信を持っているとされているが、予断を許さない状況は続きそうだ。

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