原発事故に備え避難計画策定 ザポロジエ州知事と単独会見

共同通信の取材に応じるウクライナ南部ザポロジエ州のユーリー・マラシコ知事=5月30日(共同)

 【ザポロジエ共同】ロシア軍に67%の土地を奪われたウクライナ南部ザポロジエ州のユーリー・マラシコ知事(48)が30日、共同通信と単独会見した。ウクライナ軍が反転攻勢を準備する中、占拠が続くザポロジエ原発について「最悪の事態にも備えなければならない」と強調。住民避難など事故を想定した計画を非常事態庁と策定し、近く訓練も行うと述べた。

 州内の被占領地からは、ロシア軍の厳しい統制にもかかわらず、住民が多くの軍事情報を伝えてくれるとも指摘。ベルジャンスクで5月下旬に起きた爆発は「偉大な共同作業だった」とし、住民の情報を基にウクライナ軍がロシア軍を狙った攻撃だったと明らかにした。

© 一般社団法人共同通信社