秋葉原駅の昭和通り口から徒歩1分の位置にズラリと並ぶ飲食店のテナント。その中の一つに「寿司・刺身・つまみ」と書かれた細い入口があります。
探検気分でその細い入口を入ると、すぐに階段があり登っていくと、2階の受付から「いらっしゃいませ!」の威勢の良い声がかかりました。
このお店の名は『すし酒場フジヤマ 秋葉原店』。「回らない寿司」業界では珍しく「食べ放題」で注目を浴びるお店です。
新鮮な生本マグロやウニ、イクラ等のにぎり寿司から、20センチを越えるインパクト大の「フジヤマ寿司」のほか、サイドメニューを含む自慢の90品をラインナップ。
いずれも「食べ放題」でいただくことができますが、コースは内容によって異なる3種類。4999円、5999円、8999円(いずれも税込。2時間制)。
さらに酒類の飲み放題をつけることもでき、その場合は1500円〜となります。
今回は一番手頃な4999円の食べ放題コースを体験。『すし酒場フジヤマ(秋葉原店)』が本当にお得なのかどうかを実食調査したいと思います。
フジヤマ名物!全長20cm超えの「フジヤマ司」
まずは、『すし酒場フジヤマ 秋葉原店』で特に人気だというメニューを食べたいだけ、注文してみることにしました。
まず着丼したのがSNSでも話題という全長20cm超えという巨大ネタが乗っている「フジヤマ寿司」です。
着丼した瞬間、思わず「お~!」と声が出てしまうほど。通常なら3〜4貫は取れるサイズのネタを1貫に使った贅沢な一品です。
箸でつまむと、ネタでシャリが包めるほどの長さですが、実際に口にしてみてまた衝撃。
「回転寿司」のそれとはまるで違う味わいなのはもちろん、「回らない寿司」の高級専門店にも負けず劣らずの鮮度の良さです。
言うに及ばず魚臭さなどは一切なく、ネタの旨みだけが口いっぱいに広がり、シャリがアクセントに感じられるほど贅沢ぶりです。
本当に食べ放題でいいの? と思うほどで、初っ端からその美味しさに衝撃を受けました。
ネタ、海苔、シャリ全てがうますぎる「手巻き寿司」
続いてこれまた贅沢そうな「フジヤマこぼれ手巻き」をオーダー。
中トロ、ウニ、いくらなどの高級食材がズラリと整列しておりますが、いずれもシャリの上にどっさり乗っています。
「回らない寿司」であれば、安くても1貫400〜500円はするであろう「手巻き寿司」です。
「大ネタ寿司」同様、ネタのクオリティと鮮度はいずれも抜群である一方、パリパリの海苔、そしてシャリとのバランスも素晴らしく、こちらもまた「回らない寿司」の高級専門店にも負けず劣らずの味わいでした。これも美味!
握り1貫ずつの「丁寧な仕事」にも感動
「4999円で食べ放題」と言っても、「元取れるのか」と正直自信がなかった筆者ですが、あまりの美味しさに箸が止まらなくなり、タッチパネルでさらに注文を入れていきます。
ここからは一番シンプルな「にぎり寿司」をオーダーしました。
旬のネタから、定番の白身魚系、そしてやっぱり外せないマグロ系のネタを「にぎり寿司」でオーダーしました。
いずれもネタのクオリティ、鮮度が申し分ない一方で、丁寧な仕事がなされていることがよくわかるハイレベルな「にぎり寿司」です。
口に入れた瞬間、ネタの旨みが広がるのと並行し、シャリがパラパラっと口の中でほぐれ、まさに至福の味わいでした。
実食した以外にも「にぎり寿司」はぶり、いか、えび、かんぱち、うなぎ、あなご、金目鯛など、握り寿司だけでも40種類以上。
さらにバジルサーモン、炙りチーズサーモン、真鯛の炙り、炙りのいわしなど、炙りメニューなどの創作系メニューも充実しており、アレコレ食べ比べるのも楽しいと思いました。
充実のサイドメニューも食べ放題対象
また、すし酒場フジヤマ 秋葉原店』はサイドメニューも充実しており、酒場おつまみの定番、枝豆、串カツ、竜田揚げ、唐揚げなどがあり、これらももちろん食べ放題の対象となります。
お腹が膨らみつつあった筆者はシメに「茶碗蒸し」をオーダーしましたが、これもまた濃厚なコクでまろやかな口当たり。寿司で満たされたお腹を優しく包み込んでくれるような味わいでした。
控えめに見てもかなりオススメの店だった!
十分すぎるほどの満足感を得た筆者でしたが、ズバリこれだけ食べて4999円(税込)というのはかなりのお値打ちだと思いました。
「回らない寿司」の専門店では、おおむね「おまかせにぎり」といったセットは安くても2000円台後半〜3000円台、さらに高級店に行けば、5000円以上だの10000円以上だのは当たり前です。
そんな高級店の寿司に負けず劣らずの味わいにして、4999円(税込)というコストパフォーマンスも実現するすし酒場フジヤマ 秋葉原店』はかなりオススメです。
特に大食漢、食べ盛りのお子さんがいる家族での利用では、そのすごさをより強く実感できることでしょう。
また、8999円のコースでは、なんとズワイ蟹が食べ放題になるそうです。
ズワイ蟹もまた市場価格で一杯数千円〜1万円前後するのが当たり前であることを考えれば、これもまたかなりギリギリで展開している食べ放題であることがうかがえます。
当初は「4999円で寿司食べ放題って、本当にお得なのか」と思っていた筆者でした。
しかし、ネタの鮮度、ハイレベルのシャリ、そしてにぎりの丁寧さなどを合わせて言うと、控えめに言っても最高すぎるお店で、この味を一度体験すると、結構ヤミツキになるように思いました。
今も「今度いつ行こうかな」と頭に思い描ているほどです。
秋葉原駅徒歩1分という好立地でもあるので、ぜひ一度お店に足を運んでみてください。その絶品の味、コストパフォーマンスに納得していただけるはずです。
すし酒場フジヤマ秋葉原店
(うまいめし/ 松田 義人(deco))