【土砂キキクル】リアルタイムで危険を確認 大雨シーズンに活用したい気象庁のシステムとは…静岡地方気象台 気象情報官に聞く

梅雨や台風シーズンを迎えた。大雨により地域にどのような危険が差し迫っているのか、リアルタイムでわかる気象庁のシステムがある。そのうち、土砂災害の危険性を知らせる「土砂キキクル」についてお伝えする。

沖縄の南にあって、北に進んでいる大型で強い勢力の台風2号は、週末にかけて静岡県にも影響を及ぼす可能性がある。梅雨や台風シーズンを迎え、大雨に見舞われた際、自分のいる地域に「土砂災害」や「浸水」、「洪水」の危険性がどれだけ差し迫っているのか、把握することが必要となる。そうした時に参考になるのが、気象庁のホームページで公開されている「キキクル」だ。

大雨による「土砂災害」や「浸水」、「洪水」の恐れがどれだけあるのか、地図上に色分けして表示されていて、リアルタイムで自分がいる場所の危険度が確認できる。このうち、土砂災害の危険度の高まりを示すのが「土砂キキクル」だ。

危険度は5段階で色分けされていて、最も高い「黒色」はすでに災害が発生している可能性が高く、直ちに身の安全確保が必要な状況、「紫色」は、土砂災害がいつ発生してもおかしくなく、全員避難が必要な状況、「赤色」は、土砂災害への注意が必要で、高齢者などは避難が必要な状況を表している。キキクルでは、地域の危険性を細かく見ることができるという。

(静岡地方気象台 鶴橋茂大 気象情報官)

「1キロ四方ごとに、どこが危険なのかを示している」「市町に警報が発表されたとして、どのあたりが特に危険なのか見られる」

また危険度が「黒色」になった時には、すでに避難が難しい状況になっている可能性があるため、その前の段階で、速やかに安全な場所に避難することが重要と話す。

(静岡地方気象台 鶴橋茂大 気象情報官)

「警戒レベル5相当の黒色の表示が出た時には、危険な状態で災害が切迫している状況」「そうなると避難が大変危険になってくる」「赤色の表示、警戒レベル3相当と、警戒レベル4相当の紫の表示が出た時には避難する必要がある」

土砂災害が発生すると、生命や財産に大きな被害をもたらす。土砂災害が予想される時は、キキクルなどで最新の情報を確認し、適切な行動をとる必要がある。

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