降格リーズがクラブ売却を決断、アメリカ企業と交渉中

写真:Getty Images

リーズ・ユナイテッドのオーナーであるアンドレア・ラドリッツァーニ氏はクラブを売却する交渉を進めているようだ。

ラドリッツァーニ氏は2017年1月に当時チャンピオンシップ(イングランド2部)に所属していたリーズの共同所有者となると、その4カ月後には株式を100%買収して完全所有権を取得。2018年夏のマルセロ・ビエルサ監督(現ウルグアイ代表監督)招へいが契機になり、2019-20シーズンにはチャンピオンシップ優勝を果たし、16年ぶりのプレミアリーグ復帰を果たした。

しかし、今シーズンは序盤から低空飛行が続くと、2度の監督交代も功を奏さず。最終的には、サム・アラダイス監督の下で迎えたプレミアリーグ最終節の結果、チャンピオンシップ降格が決定した。

イギリス『スカイ・スポーツ』によると、ラドリッツァーニ氏はこのタイミングでクラブ売却を決断。クラブの株式を44%保有しているアメリカの49ersエンタープライズ社はかねてより100%の株式保有を希望しており、チャンピオンシップ降格の事態を受けても考えは変わっていないことから、交渉は進行中だという。

一方で、チャンピオンシップ降格を受けて49ersエンタープライズ社は株式の値下げを要求。渡米中のラドリッツァーニ氏は決断を保留しているが、『スカイ・スポーツ』は売却が時間の問題と報じている。

なお、売却が完了後も最高経営責任者(CEO)のアンガス・キニア氏は少なくとも2023-24シーズン終了までとどまる模様。1年での昇格のため、監督やスポーツ・ディレクター(SD)の選定を担うと伝えられている。

© 株式会社シーソーゲーム