新十両獅司「ウクライナは大変」 母国へ思いはせる

新十両昇進が決まり、師匠の雷親方(右)と握手する獅司=31日、両国国技館

 大相撲初のウクライナ出身力士で、名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の新十両昇進を決めた獅司(26)=本名セルギイ・ソコロフスキー、雷部屋=が31日、東京都墨田区の両国国技館で記者会見し「今、ウクライナは大変。パパとママを助けるという気持ちで頑張りたい」とロシアの侵攻を受ける母国へ思いをはせた。

 ウクライナ南部メリトポリ出身で、190センチを超える長身に柔らかさを兼ね備える。夏場所は西幕下2枚目で6勝1敗の好成績。両親とは電話で毎日連絡を取り合い、場所中も取組の動画を送った。昇進を伝えた際には「おめでとう」と喜んでくれたそうだ。

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