ボーナスシーズン前に”要注意” 郵便局で強盗事件想定の訓練 「車で下見に来る場合も」/岡山・美咲町

多額の現金が動くボーナス支給時期を前に岡山県美咲署は29日、同県美咲町西川の旭郵便局(岡山県美咲町)で金融機関を狙った強盗事件を想定した防犯訓練を行い、有事に備えた局員たちの意識向上や適切な対応の再確認を図った。

同署員7人と同郵便局員5人が参加。業務終了後に署員がふんする犯人役の2人組が局内に侵入し、訓練用の模擬拳銃やナイフを向けて金銭を要求。局員たちは従いつつも「非常通報ボタン」を押して警察に危険を知らせたほか、犯人の特徴を覚えるなど冷静に行動した。また、車で逃走する際はカラーボールをぶつけたり、車種やナンバープレート、行き先を確認したりした。

訓練後の講評で、千田昌弘生活安全刑事課長は対応の良さを褒め、その上で「車で下見に来る場合もある。普段から窓の外の様子にも注意を払ってほしい」などと指導した。

小川賢一局長は「良かった点、反省点を踏まえてより迅速に行動できるようにし、来局した人たちや局員の命を守れるようにしたい」と話した。

岡山県金融機関防犯連合会は、6月1日から10日までを「金融機関防犯指導旬間」とし、岡山県警と協力し県内各地で警戒を強め、自主防犯意識の高揚を図る呼びかけを行う予定。

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