『リトル・マーメイド』アースラのメイク担当者 ドラァグクイーンからの批判は「ばかばかしい」

ディズニー実写映画『リトル・マーメイド』で海の魔女アースラを演じたメリッサ・マッカーシーを担当したメイクアップアーティストが、自らに対する批判に反撃している。1989年に公開されたオリジナルのディズニー映画ではアースラは有名なドラァグ・クイーンであるディヴァインをモデルにしていたため、リアリティ番組『ル・ポールのドラァグ・レース』卒業生たちが、アースラのメイクアップアーティストにクィアを採用しなかったことを糾弾した。

同映画の音楽を担当した作曲家アラン・メンケンは、同キャラクターはディヴァインからインスピレーションを得ていることをエンターテイメント・ウィークリー誌に認めている。そのためアート・シモン、ケリー・コルビーらドラァグクイーンたちは「今に敏感で、未来へのビジョンを持つ新進気鋭のLBBTQ+アーティストに仕事を与えるべきだ」と非難していた。

これに対し、アカデミー賞メイクアップ賞の受賞経験を持つピーター・キングはインサイダー誌にこう語った。「ばかばかしい」「とても不快だ」「なぜ僕は、クィアのメイクアップアーティストと同じくらい良い仕事ができないと言うのか?」「そう主張したいだけ、彼らがしたいようにするのは勝手だけど、自分たちの思いと違うからって人を貶めるのはやめてほしい」

またメリッサがピーターにアースラのメイクをされているツイッター動画の投稿後に始まった一連の批判に「個人的に理解できない」「確かに僕はもう年をとってきてるから、それはいい。それは分かるけど、メイクアップアーティストやメイクアップデザイナーはメイクをデザインすることはできる。自分のやっていることの性質に何かを付随する必要はないんだ」とピーターは続けた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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